怖い話です。
「地球は陰謀でできている」
完全なフィクションではないというところがまた怖い。

CIAの諜報員
商社のエネルギーアナリスト
アメリカの弁護士
過激派テロリスト
アメリカの石油会社
アラブの石油王
アメリカ司法省
それぞれのエピソードが重なって
最後に1つに収束していくところが見事。

最初のほうはちょっと眠くなってしまったのだけど
途中から自分が目を見開いているのがわかるくらいに
引き込まれた。

安っぽい勧善懲悪ドラマなんて吹き飛んでしまうような
衝撃的なラスト。

実在の元CIA工作員の実体験が原作ということで
さらに怖くなる。

新聞で読んだり、テレビのニュースで見たりしていた
石油をめぐる出来事。
でも、ほんとのことはほとんど知らなかったんじゃないかと
ショックを受けた。

一番印象に残ったセリフ
「世界の5%の人口の国民が
 世界の軍需費用の50%を使っている」

石油と宗教と政治と経済と家族と。
たくさんのことを考えさせられた。

とても良い映画だったのに、某シネコンは空席だらけ。
残念です。

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